DIARY

TITLE : OLD JAPAN NATIVE

世界各国には民族衣装と言う物が存在する。各国にありながら共通することは、その土地に関わるシンボルや信仰を、抽象的な柄で表現した独特の物である。代表的な物は、ネイティブ・アメリカンの幾何学模様ではないだろうか。日本にも民族衣装は勿論存在する。着物や絣、裃なども民族衣装と言えなくもないが、ネイティブと言う言葉を指標とするのであれば、北方のアイヌ民族こそが日本のネイティブであり、アイヌ民族が着た衣装こそが民族衣装と言えるだろう。其処には確かなる日本の遺産が感じとれる。
今期、CALEEではその独特な日本の幾何学模様をベースにオリジナルの総柄を作成。幾たびも作り上げてきたオリジナル柄も、日本のネイティブを題材としたならば、今迄とは違う緊張感が押し寄せた。今迄通りでは無く、他とは一線を画すべく生地には三重仕立てのトリプルジャガードを採用。肉厚で毛羽立ちのある生地は、総柄と相まって心地良い温かみを感じさせてくれる。今季CALEEとしての物作りに対する矜持が詰まった一着。何年経っても決して色褪せる事の無い一着ではないだろうか。

Naoto Monma / Writer

TITLE : TIE

ファッションのトレンド、流行、流行り物に敏感である事は非常に大切な事だと思います。ファッション以外でも時代にマッチした物は様々あり、家電から飲食物、流行の人物や音楽、ライフスタイルの一部に至るまで今年のトレンドという物は存在します。何事にも敏感にアンテナを張っている人ほど、新しい突発的なアイディアや何か新しい物を生み出すには向いているのかもしれません。僕はと言うと自己分析をしてみるとわかる事ですが、そこまで敏感な人間ではないかもしれません。一度、良いと思った物がずっと良い物、不変的な物こそが良いと思っている節はあります。不変的な物という話は前回のDIARYでも書き綴ったもですが、それを物として考えた時、自分にとっては何なのかを考えてみたくなりました。ちなみに最近は朝、自宅で出勤時にネクタイを首に巻く事がまた多くなりました。自分の中では昔から、変わりなく、不変的な物ではありますが、今気分はネクタイになっています。ブランドとしてもネクタイはリリースしてきたアイテムでもあり、自社以外のネクタイも良く巻きます。
自分の中で不変的なスタイルはありますが、そこにも波があり、夏にはそんな気分ではありませんでしたが、今はネクタイを巻きたいし、タイドアップな洋服のスタイリングを楽しみたいと思っています。人間、その時、その時の気分は、マインドはあるものです。その中でも周期があり、自分の今の土台になっているものが回り回って戻って来るのは意外と良いものだと思っています。今年の冬はタイドアップなスタイルにネクタイを首元に飾り、冬のスタイルを楽しみたいと思います。気分が変われば、すべての見え方が変わってくるはずです。今年はそんなスタイルが自分の中ではテーマになっています。

Kentaro Motoki / Staff

TITLE : What is the leading role in this winter?

11月に突入し、今年も残り約2ヶ月となりました。12月に入ればクリスマス等のイベントでバタバタと時間が過ぎ、あっという間に年末、年越しとなるのではないでしょうか。ただ、11月と言えば、メインアウターが活躍してくれる時期ですね。店頭でも今年のメインアウターを何にするか、カタログを見ながら、店頭でアイテムを吟味しながらと、そういった方が増えて来ております。個人的にもメインアウターは毎年頭を悩ませており、それがまた楽しみの一つでもあります。人によっては毎シーズン同じ様なアイテムを選択する人もいれば、いつもと違ったアイテムにチャレンジする人もいます。アウター選びは十人十色で個々のスタイルがはっきりと出るアイテムではないでしょうか。ただ、メインアウターが決まれば、それに付随したアイテム選びでスタイルを形成出来、所謂、今の時期の主役探しになりますね。
今季CALEEでは様々なアイテムをリリース、リリース予定になっております。どのアイテムを選ぶのか、自分自身楽しんでいますし、店頭のスタッフとして少しでもアドバイスが出来ればと思っております。まだ、頭を悩ませている方がいるのであれば、お気軽に相談して頂ければと思います。
今冬の主役は?
皆さんと一緒に熟考するのも楽しみの一つです。

Naoki Kikuchi / Staff

TITLE : Revival of the 1990s

青春と呼ぶ時代は誰にでも訪れる。それが10代の人もいれば20代、30代の人もいるだろう。だが、若者が一様に鈍色の輝きを放った時代があった。それが1990年代の渋谷界隈ではないだろか。渋カジと呼称されるファッションを産み出し、様々なカルチャーが産声を上げては消えていき、また新たなカルチャーが芽吹いた時代。今のこの時代だからこそ、90年代の輝きを今一度洋服に落とし込みたいという想いを具現化したシーズンコレクション。
今回のClutch Magazineでは、そのコレクションアイテムを存分にお見せするべく、当時の面影を偲ばせる場所で撮影を敢行したことで、当時の息吹を感じられる納得の出来映えとなりました。設立当初から、声高らかに掲げてきた渋谷カジュアルスタイル。ブランドとしての矜持を賭けた本気のコレクション。是非、刮目していただきたい。

Hiromasa Takahashi / Press

TITLE : 変わらぬエールを仲間に

先日、実家から新米が届いたと一報があり、久方ぶりに実家に足を運びました。
その際、自分の書庫に行き、たまには小説でも読み返そうかなと思い選んでいたら
目に留まった一冊がありました。そのタイトルは「浅草キッド」。
北野武が書いた言わずと知れた名作です。これから読む方がいるかも知れないので、
内容は伏せますが、読み返している内に胸に込み上げるものがあったのは事実でした。

地方から東京に向かう新幹線の中でのワクワク感。胸に期するものを持ち、眩い程の
夢を抱き。これから広がる未来に胸躍らせた記憶。

東京でのアパレルとしての初仕事に向かう緊張感。親友と安い酒屋で夢を語り合った
時間。仲間とブランドで洋服を作り上げる達成感。厳しくも暖かい言葉を投げかけて
くれた隣の席の親友。
最後は裏切り者と後ろ指を指されてもおかしくないにも関わらず、笑って送り出して
くれた仲間達。等々いつまでも色褪せない記憶が蘇ってきました。

夢と言うのは人を成長させる糧に成り得るものではありますが、時に自分を縛り付ける
足枷になってしまう事があるのも事実。けれども、夢というものを共有出来る仲間が
出来るのは何物にも代え難い財産になってくれるものです。

東京から地元に戻る新幹線の中はこれから先の不安しかなく、東京に向かった新幹線の
中とは対照的だったのも思い出しました。

浅草キッドを読み終え、幾何の郷愁の後に聞いた名曲「浅草キッド」。
その歌詞の中からこの一説を。

「夢は捨てたと言わないで。他に道なき二人なのに...。」

今は、CALEEの仲間たちとは少しばかり離れた場所にいますが、それでも志は同じ。
いつまでも夢を追い求め、追いかける仲間たちであってほしいと願っています。

いつまでも変わらぬエールを送りたいと思います。

Naoto Monma / Writer

TITLE : Necessarily

今年もすっかり秋晴れの心地よい季節が訪れました。ブランドとしてもこの時期になると秋のメインアウター出揃い始めており、大勢のお客様にお披露目する事が出来、オンタイムでの着用も楽しんで頂いているのではないでしょうか。ブランドブックの配布も開始され手元に届いた方に関してもまず第一に着目するのはアウター類かと思われます。私自身もCALEEを愛用し始めた頃からその考えは変わりません。
しかし、CALEEの一員として店頭に立たして頂いてから何より今まで以上に足元に気を配るようになりました。他人の目線は人間の先端に集中すると言われており、特に足元は頭の次に目線が集中します。CALEEでは毎シーズンのようにリリースし続けているレザーブーツはブランドが貫き通し続けているアメリカンカジュアルなスタイリングには必要不可欠な存在だと言えます。今シーズン新たにリリースされたワークブーツでは、定番カラーとして絶対的なブラックを廃止し、個々の存在感を圧倒的に味わえる事のできるカラーリングで仕上げております。
「渋カジ時代」皆が挙って着用していたREDWINGのアイリッシュセッターを連想させるBurgundy。今季CALEEが新たに挑戦し、ブラックレザーの概念を覆したインディゴレザーコレクションとニアリーイコールで結びつくであろうNavy。ブランドとしては初の試みであり、原点とも言えるミリタリーテイストには欠かせないGreen。
自らと共にエイジングして愛用し続ける事の出来る一足にもう一度目を向けてみるのも必然ではないでしょうか。
今の季節だからこそ、今の時代だからこそ足元はワークブーツで。

Koushi Sangawa / Staff

TITLE : belief

朝晩が冷え込み、徐々に秋の気配を感じる気候になりましたね。CALEEからも続々と秋物がリリースされており、店頭でご覧になられている方も多いのではないでしょうか。また、先週末には 2018 Autumn Winter Collectionのカタログも配布開始となり、これから入荷してくるアイテムへの興味をより一層駆り立てているかと思います。
個人的にカタログはブランドの想いを一番わかりやすく感じて頂けるツールだと感じており、洋服の魅せ方、今季のテーマなどが詰まった一冊となっております。自分も撮影に参加させて頂いており、毎度の事ながらスタイリスト、ヘアメイク、カメラマンなど関わって下さる皆様のCALEEに対する想いなどを現場では感じる事が出来、またそういった想いが込められているからこそ毎回の事ながら過去最高の仕上がりだと感じてしまう事でしょう。この感覚は中々皆様には伝わり辛いかとは思いますが、こういった部分を店頭に立つ自分としてはもっと今以上に伝えていかなければと感じております。これまでのカタログなどを見返して頂くとわかると思いますが、ブランド創設から14年という年月が経ち、歩みを止めることなく常に変わり続けている進化を感じて頂けるかと思います。ただ、変わり続ける中でブランドとしての軸はブレる事はありません。そういった軸があるからこそ長く皆様がブランドを愛して下さっている事だと自分自身は感じております。ブランド設立時には小学生だった自分と同じ様に今の若い方が大人になった時に同じ様な感覚、気持ちを持って貰える様にブランドの想いは常に発信していきたいと思います。

Hirotaka Ando / Staff

TITLE : 流行は繰り返す 〜不変的と可変的〜

CALEEが不変的に掲げている事、渋谷カジュアル通称「渋カジ」。今季は特にそういった原点に返るラインナップだと感じています。実際80年代後半90年代、僕はその時代のファッションをこの目で見た訳ではなく、話でしか聞いた事がありません。ただ、東京裏原ファッションにおいても、この時代がなかったら、ただの若者ファッション文化として片付けられていただろうと思います。僕が好きだった10代後半から20代前半の必死になってアルバイトをし、原宿渋谷の街に繰り出したその情熱はきっと生まれなかっただろうと…。
ファッションのトレンドは良く10年周期で繰り返すと言われています。要するに「リバイバル」というものです。特にここから派生したのが、僕らの根源でもある、バイカー寄りのハードアメカジではないでしょうか。フライトジャケットやレザージャケットを羽織ったオイル臭いスタイルがCALEEの原点だと思います。僕もCALEEを10年以上自分の目で見て来て、創設当初と違う事は肌で感じます。ただ、不変的な部分がわかっているからこそ、そこに新たな光が差し込むような気がします。ANTIQUE ROLEX、MOTOR CYCLE、RED WING、VANSON、MILITARY、様々ありますが、CALEEが軸として持っているもの、そこに格好良さを感じた気がします。
ただ、時代の変化は不変的なものではありません。何も変わらないファッションスタイルは人間誰も飽きてしまいます。僕は個人的に変わらない物と変わって行く物は「≒」だと思っています。変わらないものや信念のどこにスパイスを加えて料理するか、そこからまた新たな光を差し込ませる事が出来るのではないかと。
何か面白い事を頭の中で構想する事が楽しいように、僕たちもそんな事を考えながら、古き良きものにスパイスを加えています。変わらない物、「不変」と変えていく物、「可変」の科学反応がどれだけ強力な物か、そして誰もが思いつかないような事を自分たちがどれだけ出来るのか、そこが今後も楽しみのひとつです。

Kentaro Motoki / Staff

TITLE : To have confidence

残暑が厳しく、まだまだ秋は遠そうな9月上旬。ブランドとしても秋冬の立ち上がりを迎え、慌ただしい毎日となっております。CALEEでは毎シーズン、新作のアイテムをリリースしていますが、入念な打ち合わせを行い、オリジナル生地の開発、ディテール、シルエットも細部にまで拘って作製しております。いわゆる、自信作になるわけです。ブランドとして拘り、作製しているものばかりで、納得が行くまで打ち合わせを行い、生地、ディテール、シルエットと決定していきます。世の中に有りそうで無いものをオリジナルにて作製し、リリースしております。入念な打ち合わせは前準備になるわけで、その前準備が何事にも大事になってくるのではないでしょうか。
アパレルに限らず、準備をしっかりと行うことで自信を持って臨める。前準備が疎かになっていれば、不安に陥り、良い仕事は出来ないと思います。自信を持つことの大切さ、それは説得力にも繋がりますし、自信を持って仕事をする方が仕事も楽しめるのではないでしょうか。
仕事は勿論、プライベートも自信に満ち溢れている方が男らしく、格好良く見えるように、仕事はプライベートにも直結するように思います。良い仕事をすれば、良いプライベートが過ごせると個人的には感じており、どちらかが欠けてもバランスが悪く、思うような時間は過ごせないのではないでしょうか。その為にも前準備をしっかりとし、自信を持って仕事に臨む、その事が良いプライベート過ごす、良い人生を過ごす上で、最大の近道なのかもしれません。個人的にも自信を持った男になれるように日々、精進しています。

Naoki Kikuchi / Staff

TITLE : その先にある価値

CALEEにとってレザーとは、シーズンコレクションにおけるアクセサリーと言う一般論とは明らかに一線を画します。CALEEのブランドネームを広く一般層まで浸透させてくれた立役者であり、アイデンティティでもあるからです。上質な革を使用し妥協のない職人の技によって生み出される品質は正しく極み。それでもふと思い返してみれば、色に対しての拘りはどうであっただろうか。単発で幾度かはカラーレザーをリリースしてきましたが、それもブラックやブラウンと言うど真ん中のカラーがあってのリリースでした。レザーブラック。この思い込み固定概念を持っていたのは確かでした。人の成長を妨げるのは思い込みや固定概念、そんなことは重々承知していたはずが、ブランドとしても縛られていたのでは?と思う部分もあります。そんな世間一般の固定概念を払拭したく、今季リリースしたインディゴレザーコレクション。
インディゴ混で染められたレザーは味わい深い高級感のあるレザーとなりました。ゴールドの付属との相性も抜群です。"レザーはブラック"昔からそうだとか、殆どの人がそうだからと、誰が決めたでもない通念とやらに囚われていないで、その先にある可能性に楽しみを見出してみようではありませんか。ブランドとしてもその先にある可能性に価値を見出して挑戦し続けたいと思っております。

Hiromasa Takahashi / Press