DIARY

TITLE : JAPAN PRIDE

先日まで来季の企画打ち合わせの為、岡山は倉敷児島に行ってきました。古布や資料を拝見させていただく中で思ったことは、藍染めの多様性でした。昔は今よりもずっと暮らしに根付いていた藍染めが、何時の間にか非日常のものになったのは何故なのか?興味が尽きることはありませんでした。
藍染めの歴史は、いくつかの説が存在しますが、まずはシルクロードを通ってインドから中国、そして日本へと伝わってきたと考えるのが有力のようです。正倉院の宝物の中には、藍染めされた布や糸がいくつも納められています。それらは、その技法やデザインから中国やインド、当時ペルシャと呼ばれていた国々から運ばれたものと推測されます。それでは、実際に日本で藍染めが広まったのはいつ頃なのでしょうか。その歴史は意外に古く平安、奈良ではすでに栽培されていたことが文書で確認できています。さらにさかのぼり、古墳時代にも、古事記、風土記といった文書に藍に関するものではないかと類推される記述が指摘されています。
日本での藍染めは、その起源を古代にまでさかのぼれるかもしれませんが、当初は、葉っぱを直接布に摺りつけるような染色方法だったと考えられます。それがやがて、生の葉を切り刻み、その液を絞り、さらに、煎じた液や灰汁をもちいた生葉染めへと発展していったことでしょう。しかし、藍染めの場合生葉染めでは濃く青く染めつけることは出来ません。濃く染めるためには、現在も行われているような建て染めが必要だったはずです。平安、鎌倉、室町と人々は染めの技法を進歩させていきますが、ここで抜染の手法も発見されたようです。
CALEEでも久留米絣や備後絣などの本藍を用いた藍染めのアイテムをリリースしました。日本古来の染物である藍染めのルーツを知り、そして日本人として先人たちの英知が詰まったアイテムは正しくJAPAN PRIDEと呼んでいいものではないでしょうか。今では藍染めのアイテムも散見されますが、流行だからという理由では無く、日本の心に触れるという見方で藍染めを手に取ってみてはいかがでしょうか。
来週にはイタリアにて行われる海外コレクションにCALEEも参戦する運びとなりました。海外の方々がMADE IN JAPANに触れた際の反応が今から楽しみです

Hiromasa Takahashi / Press