DIARY

TITLE : INDIGO BLUE

ここ最近読んだ本の中で、こんな文章の一文がありました。

深く濃く染められた縦糸の青と横糸の未染の白は 何度も何度も綾を重ねながらゆっくりと時を刻み 交じり合ってひとつになるふたりが織り成す深い絆は決して色あせず永遠を誓う

とても良い文章だなという印象を持ちました。それまで構築された物語と感情移入も相まってグッとくる文章に仕上がっていました。それでも、最初に気づいたのは、この文章は綾織り。取り分けインディゴ染されたデニムを表しているのだと思いました。
デニムを男女に・・・とりわけ夫婦に例えるとしたら 縦糸のブルーが夫。横糸の白が妻でしょうか。 じっくりと時間をかけ、ジーンズマニアが思わず喉を鳴らすほど、艶やかなインディゴ・ブルーを演出するには、それなりの人生を生きてこそのことなのでしょう。

いわゆるヴィンテージ・ジーンズに見られる独特の風合は、ある種夫婦間の縮図のようにさえ思えてきます。 人生とはときに波乱に満ち、およそ平凡といえる人生を送ることは、よほどでもない限り不可能。むしろデコボコとした日々のリアルライフの中にこそ、ひと時の悦びを感じえる瞬間があるというものではないでしょうか。

私自身、人生の岐路を向かえ、これからの人生をいかに生きるかの矢面に立たされていると感じています。 願わくば残りの人生をINDIGO BLUEの艶めいた輝きのごとく、味のある時間にできたらと願ってやみません。

Naoto Monma / Writer