DIARY

TITLE : 流行は繰り返す 〜不変的と可変的〜

CALEEが不変的に掲げている事、渋谷カジュアル通称「渋カジ」。今季は特にそういった原点に返るラインナップだと感じています。実際80年代後半90年代、僕はその時代のファッションをこの目で見た訳ではなく、話でしか聞いた事がありません。ただ、東京裏原ファッションにおいても、この時代がなかったら、ただの若者ファッション文化として片付けられていただろうと思います。僕が好きだった10代後半から20代前半の必死になってアルバイトをし、原宿渋谷の街に繰り出したその情熱はきっと生まれなかっただろうと…。
ファッションのトレンドは良く10年周期で繰り返すと言われています。要するに「リバイバル」というものです。特にここから派生したのが、僕らの根源でもある、バイカー寄りのハードアメカジではないでしょうか。フライトジャケットやレザージャケットを羽織ったオイル臭いスタイルがCALEEの原点だと思います。僕もCALEEを10年以上自分の目で見て来て、創設当初と違う事は肌で感じます。ただ、不変的な部分がわかっているからこそ、そこに新たな光が差し込むような気がします。ANTIQUE ROLEX、MOTOR CYCLE、RED WING、VANSON、MILITARY、様々ありますが、CALEEが軸として持っているもの、そこに格好良さを感じた気がします。
ただ、時代の変化は不変的なものではありません。何も変わらないファッションスタイルは人間誰も飽きてしまいます。僕は個人的に変わらない物と変わって行く物は「≒」だと思っています。変わらないものや信念のどこにスパイスを加えて料理するか、そこからまた新たな光を差し込ませる事が出来るのではないかと。
何か面白い事を頭の中で構想する事が楽しいように、僕たちもそんな事を考えながら、古き良きものにスパイスを加えています。変わらない物、「不変」と変えていく物、「可変」の科学反応がどれだけ強力な物か、そして誰もが思いつかないような事を自分たちがどれだけ出来るのか、そこが今後も楽しみのひとつです。

Kentaro Motoki / Staff