DIARY

TITLE : OLD JAPAN NATIVE

世界各国には民族衣装と言う物が存在する。各国にありながら共通することは、その土地に関わるシンボルや信仰を、抽象的な柄で表現した独特の物である。代表的な物は、ネイティブ・アメリカンの幾何学模様ではないだろうか。日本にも民族衣装は勿論存在する。着物や絣、裃なども民族衣装と言えなくもないが、ネイティブと言う言葉を指標とするのであれば、北方のアイヌ民族こそが日本のネイティブであり、アイヌ民族が着た衣装こそが民族衣装と言えるだろう。其処には確かなる日本の遺産が感じとれる。
今期、CALEEではその独特な日本の幾何学模様をベースにオリジナルの総柄を作成。幾たびも作り上げてきたオリジナル柄も、日本のネイティブを題材としたならば、今迄とは違う緊張感が押し寄せた。今迄通りでは無く、他とは一線を画すべく生地には三重仕立てのトリプルジャガードを採用。肉厚で毛羽立ちのある生地は、総柄と相まって心地良い温かみを感じさせてくれる。今季CALEEとしての物作りに対する矜持が詰まった一着。何年経っても決して色褪せる事の無い一着ではないだろうか。

Naoto Monma / Writer