DIARY

TITLE : 3月11日

3月11日
この日が近づくと、当時の映像がメディアを通して至る所で流される。 その映像を見る度に心臓を鷲掴みにされたような気になるのは、日本人 として忘れてはいけないと再認識させられると同時に風化させてはい けないのだと思わされる。 あの日にふと思いを馳せてみる。 どうしてこんな形で終わらなければいけなかったんのだろうか。 我々が何か悪いことでもしたというのだろうか? たとえ時が流れてあの日から離れていっても、どうしてもあの日を 近くに感じるのだろう。いつも肩にのしかかってくるのは、いつもと 違ったあの瞬間なのだろう。 あの日全てが変わってしまった。 痛みと悲しみで溢れたあの日、その悲しみに触れることができても 誰を責めていいのかわからないまま、ただ見つめることしかできなかった。 あの日の出来事は我々に何を残し、何を奪い、何を洗い流していったの だろう。 確かに地獄ってものを見てきた。けど、また戻ってこれた。 けれど、これまで失われた数々の命を忘れることなんてできない。 たとえ何処に行こうとしても時は止まってくれない。だから、進み 続けるしかない。 目を開けて光を探すしかない。 昨日の暗闇は光へと変わり、明日の暗闇も光に戻る。 昨日の夜は光に変わり、明日の夜も光に戻る。 あの日、被災した人たちの胸に去来した思いはこんな思いだろうか。 被災された人々の心境に寄り添うことは出来ても、代わりになること なんて出来ない。今、ようやく元の生活に戻ることが出来た人もいれ ば、生まれ育った地に戻らないことを選択した人もいる。 復興という言葉を忘れてしまった人もいるのが現状だとは思うけれど、 忘れずに踏ん張っている人々がいるのもまた事実。 暗闇が深ければ光は強く輝く。 復興を忘れずにいる事こそが光なのだろう。

BE THE LIGHT-その光となれ-

Naoto Monma / Writer