Diary

TITLE : BACK TO THE ROOTS

歳を重ねると、心を揺さぶられる物事が減ってきてしまうのは、様々な経験を経てきているからなのでしょうか。若い頃の様に新しいものを見た時の感動はなかなか感じられずにいる様に思います。
ただ今でもふと原点回帰した時に高揚感が体の中を駆け巡ります。自分のルーツを辿るのは、絡まった糸を解くような感覚に似ていて、なぜこうなっているのかを考えながら先へ先へと解いていきます。そういった作業がとてもエキサイティングで、ワクワクするのです。
自分の中での洋服のルーツはアメリカンカジュアルです。ただ単純に、初めて洋服に興味を持ったのがそういうスタイルだったのです。そのあと音楽、スケート、モーターサイクルなど、様々な影響で姿を変えていきましたが、根源にはやっぱり住み付いているのです。いい意味で人の目を気にして選べる様になった今、自己満足から入ったファッションだからこそ、特にそういった原点回帰は大事なのかもしれません。どんなに歳を重ねてもパーカーを、いつも手に取ってしまう自分がいるのは、またぐちゃぐちゃに絡まった糸を一本線に張りたいと、体が求めているからなのかもしれません。そして毎年毎年積み上げられていくパーカーを見つめ、思いを馳せるのです。

Masayuki Hayashi / Staff

TITLE : Now and old three-piece

スリーピースやセットアップと言う言葉が一般的になってきたように感じております。というのも、今ではどこのブランドでもスリーピースやセットアップをリリースしており、同生地、同色での着こなしも冠婚葬祭だけに留まらず、タウンユースでのファッションとして確立されてきているように思います。セットアップやスリーピースで、まず思い浮かぶのはスーツスタイルになるのではないでしょうか。ただ現在のスリーピースやセットアップはワークに寄せたアイテムやクラシカルなアイテムなどイギリスで生まれたキレイ目なスーツスタイルとは違いアメカジの要素や歴史、日本独自の柄や生地などがプラスされて、今の独自のスリーピースやセットアップになっている様に思います。タウンユース向けにあくまでプライベートのファッションとして取り入れられているような、そんな時代になってきているのではないでしょうか。
CALEEでも毎シーズン、同生地、同色のアイテムをリリースしております。秋冬シーズンも立ち上がり、抜栓プリントを施したモールスキン生地を使用したスリーピースが、今季リリースされております。ジャケットにはカバーオールタイプのジャケットを採用し、ベストにはワークベスト、ボトムスにはワークトラウザーとワークスリーピースが店頭に並んでおります。クラシカルなカバーオールを始め、単品でも活躍してくれる杢ストライプ状の生地はオリジナルならでは仕上がりとなっており、少し大人っぽくも着用できるアイテムとなっております。昔のファッションとは違い、今のタウンユース向けのスリーピースで秋のスタイルを楽しむのも今のファッションを楽しむことと言えるのではないでしょうか。

Naoki Kikuchi / Staff

TITLE : ESSENCE

元来古着好きの自分は、使いこなされたモノにとても惹かれてしまいます。特にブーツなんかは新品で購入しても早くヤレてくれないかなと、思いながらいつも足を通してしまいます。それはワークブーツ全般に言える事ではありますが、コードバンやブリティッシュライクなブーツでも履き皺入っていた方が何となくかっこ良く見えたりしませんか?洋服もパリッとした奇麗な良さは勿論有るとは思いますが、クタ感が出始めた時もそれはそれでかっこ良いなと思います。ブーツに括って言ってしまえば、スニーカーとは違い履き潰して終わりでは無く、何度もリペアを繰り返しながら自分の皮膚の一部として錯覚させる程に履けてしまうモノです。そこにはやはり愛着というものが存在しているのでしょう。
リペアを繰り返して履き続けられたブーツはモノとして使われる事を全うしている姿の様にも思えます。持ち主は愛着がありながらもモノを道具として使い込み、モノとは決して馴れ合った付き合いではない事を示しているようにも見えます。それは使う側の人も使われる側のモノも媚びているのではなく、自立した関係で成り立っている様にも思えました。だから使いこなすとは人がモノを使いこなすのではなくモノが人を使いこなすのでもない。互いに近過ぎず遠過ぎない関係があって成り立っているのだなと、事務所に飾られているブーツを見上げて思った事でした。

Naoto Monma / Production

TITLE : 2nd

先日、念願のセカンドウォッチを購入致しました。1年前からセカンドウォッチの購入を検討しており購入するウォッチ自体は決めてはいたのですが、中々市場に出回る機会もなく、あきらめかけていた時に、偶然たち寄ったアンティークウォッチ店にて見つけることが出来、即座に購入を決めました。自分の体型や腕周りにあった、大きさと、海外での出張も踏まえ24時間ベゼルの付く程よいゴツさを持ったGMTマスターをファーストウォッチに選びました。また先輩の勧めもあったことも購入を決意した、後押しとなりました。カジュアルは勿論、トラディショナルなスタイル等TPOを選ばずに使用できるユーティリティー性も長く愛用できるポイントとなっております。今回、セカンドウォッチに選んだのが、同モデルの赤青ベゼルのGMTマスターでした。長年定番として根付いているツートンタイプベゼルのGMTマスターはベーシックな黒とはまた違い、時計としての主張が強くカジュアルなスタイルに一際目立ってくれる時計ではないでしょうか。
ブランド11年目に突入し、これまでの10年とは違った歴史を作り上げていく上で、大人としてのワンステップ上る為のセカンドウォッチの購入だったかもしれません。これから何にでも合うベーシックな黒と個性の強い赤青ベゼルの2本が自分の持つキャリースタイルにさらに際立たせてくれると思っております。


決して安い買物ではありませんが、これからの自分に対する糧となってくれるのでないでしょうか。

Hiromasa Takahashi / Press

TITLE : 90’s

最近、天候の悪い日が続いていますが、個人的には九月と言えば、雨のイメージが強くこうした雨の日が続いていく事によって着々と秋が近づいているんだろうなと日々、物思いに耽ってしまいます。また、毎シーズンこの時期になると、CALEEの象徴的なアイテムでもあり、スタンダードアイテムとしてリリースされているベースボールキャップがいつリリースされるのだろうと気になってしまいます。
言わずと知れたCALEEが常にバックボーンを置いている90,S渋カジスタイルを彷彿とさせてくれる代表的なアイテムでもあり、一番ポピュラーで、身近なヘッドギアかもしれません。いつもの事ながら、店頭に並んでいるのを見ると自分も中学生くらいだった頃、スタジアムジャンパーにベースボールキャップを深めに被り、カッコつけていた頃をふと思い出します。
そんなベースボールキャップは自分に取っても思い入れが深く、またCALEEにとっても語る上で欠かす事が出来ない11年の歴史の中に色濃く刻まれています。そんな前者と後者が面白いまでにリンクしている事が今のなっては偶然ではなく、必然だったのかもしれません。
自分に取って原点であるものが、スタッフ間でも同じ境遇が重なり、また一世代上の世代の上司がリアルにその時代を生き抜いて来た事、そんなすべてのバックボーンがCALEEのアイテムに顔を出す所が本当に面白いなと最近良く感じます。
時代は変化していきますが,、ベースボールキャップを深めに被り、街に繰り出す人のスタイルは常に普遍的なものであって欲しいと思い耽る、そんな一コマでした。

Kentaro Motoki / Staff

TITLE : 季節を感じる

前回このBLOGを書いた時には夏の話しをしていたら、やはり夏はあっという間に過ぎて行く季節ですね。9月は誕生月という事もあり、個人的に一番好きな季節です。洋服を着飾る上でも、夏に比べ暑さが和らぐ為、レイヤードを楽しめる分、バリエーションが増えるという事も、一番好きな時期の理由として挙げられます。ただ近年では残暑が続き、一気に寒くなる年もある事から、なかなか秋という時期を感じきれず、10代の頃に感じていた秋の気分とはまた違った雰囲気で秋を過ごしているのも事実としてある様な気がします。洋服に携わる仕事をして尚更それを感じており、秋口に製作するアイテムの素材選びも重要になっています。
ニット系のアイテムは特に分かりやすいのではないでしょうか。春にリリースするもの、秋にリリーするもの、冬にリリースするもので、素材に変化を付けています。
今シーズンリリースしたカーディガンは、太番手の糸を使いざっくりと編み上げていますが、素材にはコットンとリネンの混紡糸を採用しています。着易さや通気性などを考慮しながらも、見た目のボリューム感はしっかりと残した仕上がりになっています。

素材選びで季節を感じる。
これからもっと洋服熱が増しそうですね。

Masayuki Hayashi / Staff

TITLE : The autumn clothing

蝉の鳴き声が少なくなり、夜になると鈴虫の鳴き声が聞こえてくるなど、夏の終わりと秋の始まりを告げているようですね。ただ、今の時期は残暑がどうとか、季節に関係なく気温に左右される独特の時期でもあります。
最高気温が高いので、日中は暑く、最低気温が低くなってきているので、朝、夜は肌寒ささえ感じ、スタイル自体難しい時期でもありますね。店頭に立っていても秋に何を着ていいのかと悩まれている方も多く見受けられます。

そんな今の時期、個人的にオススメなのがdenim jacketになります。
秋には古着のデニムジャケットを良く着用しており、鈴虫の鳴き声と共に、
その記憶が蘇り、懐かしさを感じてしまいます。
そんな中、今季、CALEEからデニムコサックジャケットがリリースされています。コサックジャケットは諸説ありますが、アメリカの騎兵隊が着用していたことがルーツとなっており、昔から存在しているジャケットになります。ただ、ヴィンテージのコサックジャケットを見てみると、その殆どがレザーで作製されており、値段も高いアイテムとなっております。CALEEでは、そんなコサックジャケットを定番でリリースしている、ストレートデニム、テーパードスリムデニム、スリムデニムと同生地のジンバブエコットンを使用したデニム地で作製しており、コサックジャケット特有のスタンドカラー、裾の左右ポケット、ボタン留めのディテールは採用し、デニム地での作製、裾のポケットをフラップ型ではなくスラッシュポケット、ボタンにはデニムでも使用しているオリジナルのドーナッツボタン等、オリジナルならではのジャケットに仕上がっております。

何を着用すればという方には、まずはTシャツにこのコサックジャケットを羽織ることを
今の秋口にはオススメしたいですね。

Naoki Kikuchi / Staff

TITLE : NATIVE AMERICAN NECKLACE

ここ近年ネイティブアメリカンジュエリーに対する世間の浸透度は一昔前に比べると随分と浸透したなと思います。90年代のインディアンジュエリーブームが牽引して出来た流れではありますが、最近で言えば流行が大きいのかなとも思います。
CALEEでも、インディアンジュエリー調のアクセサリーは作製しており、クラシカルなトラディショナルスタイルと言うよりは50年代以降のコンテンポラリージュエリースタイルに近い形での作製となっております。
そして今回、鹿革の革紐にガラスビーズと真鍮ビーズを使用してオリジナルのヘッドを装着させたネックレスを作製しました。
革紐を使用したネックレスは、1700年代から作製されており、鹿革を使用して作った洋服の余った革を紐状にしてストーンビーズを付けたのが始まりと言われております。馴染み深いシルバーチェーンを使用したネックレスが作製されるのは1800年代に入ってからになるので、100年以上古い歴史を持つアイテムとなっております。
ヨーロッパから入ってきた所謂ベネチアンビーズと呼ばれるガラス製のビーズやホワイトハートと呼ばれるビーズが入ってきた事で革紐のビーズネックレスの装飾性が増し、ガラスは当時ネイティブアメリカンでは作る技術が無かった事から、宝石と同等の価値があると見なされマリファナやストーンビーズを付けたネックレスと物々交換でガラスビーズを手に入れておりました。1900年代に入ると白人がお土産用のスーベニアネックレスとして彼らに作製を依頼する事が増え、ここで今では定番となっているフェザーやイーグルクロウなどのヘッドが作製されていく事となります。
今回作製したネックレスは、ヴィンテージガラスビーズを使用し、革紐は勿論鹿革を使用しております。オリジナルのヘッドが付く事により、現代的なデザイン性も兼ね備え、古き良き物と現代のデザインがクロスオーバーされた精悍なビーズネックレスに仕上がっているのではないでしょうか。

流行廃りでは無く、長く身につけれる一本を選んでいただければと思います。

Naoto Monma / Production

TITLE : Next collection

今年も半年が過ぎもうすぐ秋を迎えようとしております。ブランドも11年目を迎え、来シーズンはメインの秋冬コレクションとなります。前年の10周年を記念したコレクションから進化した今までの集大成と呼べるアイテムや新たに挑戦したアイテムをまとめたコレクションとなります。またコレクションや洋服一つ一つだけではなく、会社としてのシステムを大幅に変更し、企画、営業、プレス、生産等あらゆる部署で新たな試みを各部署にて行い、スタッフ育成を図ろうとしております。ここ近年日本のアパレル全体にて景気の悪化が取りだたされ、大手セレクトショップの売上減少や地方小売店や工場での人手不足による相次ぐ閉店など危機的な状況が続いているように感じます。さらに悪化していくのは明白ではないでしょうか。

そんな中ブランドとしてあらゆる事態において対応していく為、 どこまで細かく仕事内容を細分化し、業務を徹底できるかがこれからの時代を生き残っていく為の一つとして考えております。また、洋服においては、今の時代ありきたりと感じてしまう、ヴィンテージを忠実に再現したレプリカアイテムや、国内のブランド間で行われる別注アイテム等に対し秋冬コレクションではヴィンテージアイテムの良さを引き出しつつ、自分達が思うオリジナリティーを加え、新たなアイテムとしてビルドアップしたアイテムコレクションとなっていると思います。ここ近年、円高が続く時代の中、海外ブランドとのコラボレートに着手し、日本国内ではいままでにない、アイテム別注を行っております。その他にも集大成と位置付けて作成したオリジナルマテリアルのアイテムはどれも今まで10年かけて培ってきた歴史を物語っていると感じでおります。


今週よりカタログ、各メイン媒体での打ち合わせが始まり、月末より海外撮影も控えております。皆様が目にするのはまだもう少し先ですが、2015年AWコレクションを楽しみに待っていて下さい。

Hiromasa Takahashi / Press

TITLE : THE MODS

最近では、真夏の太陽がアスファルトを照り付け、外に立っているだけで額から汗が吹き出てくるような暑い日が続いています。また、こんな時期はやはり風を直に切る事が出来るバイクという乗り物は、モーターカルチャーに触れた事のある人間は誰でもあの心地良さを知っているのではないでしょうか。
自分は今、愛車として活躍しているLAMBRETTAのGPに乗り始めてこの夏で二年が経ちました。始めは思うように修理が終わらず、また再度の入院生活を繰り返し、気が付けば実は乗っていた期間の方が短いかもしれません。元々イタリアンスクーターには興味があり、昔から乗りたいと思っていたのですが、なかなか出会う機会がなく、そんな時期に出会っバイクが現在の愛車でした。また、人とは違った物に乗りたいと言うのは昔から良くある達で、ピアッジオ社のべスパより、イノチェンティ社のランブレッタに目が向いていたのは事実です。
こういったイタリアンスクーターでまず連想するのは、やはりモッズスタイルで、M-51のミリタリーパーカーに身を包み、細身の三つボタンのスーツやポロシャツなどを着用するというのが一連の流れかもしれません。個人的にはそういったスタイルからイタリアンスクーターのカルチャーにハマっていった訳ではないので、何かそういった流れが不条理に感じていた部分もあります。
バイクのファッションスタイルは個々に憧れや特徴があるものであって、昔、モッズがロッカーズはダサいと言って非難した時代はもう等に終わっているように時代は変化をしています。また、CALEEが提案するバイカースタイルもスタッフ個々に個性があるものです。モダンでクラシックだからこそ、JAPAN PRIDEを掲げたスタイルにマッチするのではないかと自分は思います。そんな頑固者ではありますが、自分なりのバイカーズライフを楽しんでこそ、REAL BIKERなのではないでしょうか。

Kentaro Motoki / Staff